航海訓練所では、海事関連行政機関・団体および国内外の教育・研究機関等からの要請により、研修員を受け入れ、船舶運航技術、船員教育訓練及び安全管理等に関する実務を基本とした運航実務研修を実施しています。

 運航実務研修では、研修員の所属機関における経験および希望により、半日から2週間程度の様々なカリキュラムを用意して、要望に応えています。

研修コースの種類     
研修概要        
 運航技術・基礎コース
船舶の運航設備の構造、運航形態などの基礎を理解します。
 運航技術・促進コース
船舶の運航設備の構造・作動、運航者の操作技術、安全管理などを理解します。船舶や船員に関する業務に専門に携わる方に有効です。
 機関運転管理コース
機関プラントの運転や管理、エンジンの保守整備やその計画に関して理解します。
 乗船体験コース
船が動く仕組み、運航形態、船員の業務などを理解します。また、船員の業務や生活を体験します。
 船員教育訓練コース
STCW条約* に基づく船員の教育訓練について理解します。
日本の船員教育制度、新人船員養成のためのカリキュラム、教育訓練技法に関する説明を行います。
*船員の訓練及び資格証明並びに当直の基準に関する国際条約

乗船研修                  

○運航実務研修の実績

平成22年度は18機関から197名の研修員を受け入れました。過去5年間の実績は下表のとおりです。

 
 
受入先
 
 
平成
 18年度        
19年度 20年度 21年度 22年度 合計
国土交通省 事務系 15 16 18 16 72
国土交通省 技術系 134 112 116 139 139 640
海事団体(民間) 30 32 31 100
外国人研修 26
消防庁 90 90
研究及び教育機関 21 19 11 14 74
合計 272 154 178 201 197 1,002


○運航実務研修の概要
運航実務研修で主に行う研修をご紹介します。

 

 □  乗船体験
 船を動かす仕組みや当直体制を組む船員の業務形態、船内生活などを実際に体験します。
また、船舶の航海・機関・無線の設備概要について理解します。

□ 操練(非常時に対応する訓練)
 操練には以下のような種類があります。
 ・総員退船部署操練 ・防火部署操練
 ・防水部署操練
 ・非常操舵操練


 
消火ホース取扱(防火操練)


  救命艇の降下(総員退船部署操練)

  練習船の航海中または停泊中に、本番さながらの設定で、実際に救命艇を降ろして船から逃げる訓練や、船内での火災を想定して、消火活動を行う訓練等を行います。

□ 運航技術
 各種設備の取り扱いや航海当直を体験します。
 甲板機械では、揚錨機、係船機等の取り扱い研修
 船橋関係では、各種航海計器の取り扱い研修
 出入港時の各配置における作業や航海当直に入っ
 て実際に舵を取る操舵訓練や見張りなどを体験します。


 
航海計器(レーダー)取扱

□ 機関系研修
 機関室には、船を推進させるメインエンジンを始め様々な機器があり、これらプラントの構成、運転操作及び監視の理解を深めます。また、機器の整備作業を体験します。


 
機器解放研修

 
メインエンジン操作

□ 教育訓練
 学校における座学と練習船実習を組み合せた日本の船員教育制度に関する理解を深めます。また、STCW条約に基づく船員養成のためのカリキュラム、教育訓練技法、訓練機材・設備に関して知識を高めます。

○運航実務研修に関するご質問
・運航実務研修に関するご質問は、当所運航部船員課までお尋ねください。
  TEL 045-211-7302  FAX 045-211-7317
  *運航実務研修には研修委託費をお願いしております。また、研修委託費のほか、食費及び
  寝具等のクリーニング代が乗船時に必要となります。

・研修概要、乗船のための準備、練習船における船内生活及びその注意事項に関しては以下のファイルをご参照ください。
   ○運航実務研修 乗船前のご案内(停泊中の半日コース、乗船コース)
   ○運航実務研修 乗船前のご案内(宿泊をともなう乗船につきましてより詳しい説明を
     まとめています) 
    ○運航実務研修の事前説明(船内生活の概要をご紹介します)
  
  なお、運航実務研修は、船員教育機関の学生、生徒等が実施する航海訓練と併行して実施しているため、必ずしもご希望の研修を計画ができないこと、天候等の影響による安全の理由から練習船の寄港地を変更する可能性があります。